一体型パソコンのメリット・デメリットとおすすめな人

パソコンを買うにあたって出て来る選択肢は様々です。

デスクトップPC、ノートパソコン、一体型PC…などなど…初めてパソコンを買うのであればどれがどういいのかは分からず、一体型PCに手を出してしまう人もいるかもしれません。

しかし!!一体型PCはこの中で最悪の選択肢です。今回は一体型PCがどれほどダメなのかについて解説していきましょう。

一体型PCとは

そもそもデスクトップPCと一体型PCの違いが分かっていない人もいるかもしれないので、一体型PCの定義を見ていきましょう。

一体型PCというのはパソコン本体と液晶がくっついているタイプのパソコンです。

普通のパソコンは本体+モニタをそれぞれ購入・設置し、それらを接続する必要がありますが、一体型PCでは本体とモニタが一体化しています。

液晶の裏側にCPUやらメモリといったパソコンの中身が搭載されているので、デスクトップPCのように机の下にパソコン本体を置いたりする必要がありません。

ノートパソコンとの違いはキーボードと一体型になっていないという点です。そのため、一体型PCを買った場合はキーボードとマウスは自前で用意する必要があります。

一体型PCはやろうと思えばノートパソコンのように持ち歩いて使うことも出来ますが…基本的にはデスクトップPCと同じように自宅の作業机にドンと置いて使うのが一般的となります。

一度だけカフェに一体型PCを持ち歩いてくる猛者を見たことがありますが、これまでの人生で1度しか見たことがないので一般的な使い方ではないと断言してもいいでしょう。

一体型が向いている人とそうでない人

まずこれを話しておきましょう。一体型PCとは誰のものなのでしょうか?

一体型PCは「HDMIケーブルとか配線と聞くだけで頭が痛くなるPC初心者」、「美しくカッコいいパソコンが欲しい」もしくは「パソコンに負荷のかかるゲームや動画・画像編集にはあんまり興味がない」ような人のためのパソコンです。

逆に言えば一体型PCはPC中級者、見た目にこだわらない人、ゲームや動画・画像編集をする人のためのパソコンではありません。

それにはちゃんとした理由があります。一つづつ詳しく説明していきましょう。

一体型PCのメリット&デメリット

一体型PCのメリットとデメリットについて詳しく理解すれば、上のように言った理由がすぐにわかるはずです。

一体型PCのメリット

一体型PCのメリットはとにかく楽、そして見た目が美しい、移動しやすいに尽きるでしょう。

とにかく楽

一体型PCはとにかく楽です。どれくらい楽かというと、買ってきて電源に繋いでボタンを押せばもう使えるくらい楽です。

この記事に対するコメントで気付かされたのですが、一体型PCには配線作業が必要ありません。確かに普通のデスクトップPCは配線が煩雑ですからね。例えばデスクトップPCの場合、まず本体を設置し、モニターを設置し、本体からモニターをHDMIケーブルでつなぎ、本体からキーボードケーブルを伸ばし、本体からマウスケーブルを伸ばし、電源に繋いでボタンを押せばやっと使えるようになるわけですから。

モニターを自分で選ぶ必要もありません。なんせパソコンと一体化してますからね。

また、一体型PCにはカメラや無線LANのようなデスクトップPCにはふつう搭載されていない周辺機器が最初から搭載されていることもあり、とにかく楽で全部入りのやつがいい!という人にはぴったりです。

見た目が美しくカッコいい

一体型PCの見た目の美しさはぶっちゃけどんなデスクインテリアをも超えると言っていいでしょう。

見てくださいこの美しさを…一体型PC最大のメリットは配線の煩雑さから開放されるだとか、設置が楽だからとか言われていますが、個人的にはこの美しさにあると思います。

例えばMacが机においてあるだけで「おっ…もしかしてデザイン関係の人かな?」と思わずにはいられません。…まあ、一体型PCに対するこのイメージの3分の2くらいはアップルの企業努力によるものですが、それでも一体型PCは置いておくだけで知的レベルが2000%上がるように見せる事ができる素晴らしいデスクインテリアです。

たまにどこかの打ち合わせに行き、机の上にMacが置いてあるとそれだけで「ここはおしゃれで仕事ができるところなんだな」と感じるのはそこで働いている人が実際に知的なわけではなく、一体型PCの美しさがそう錯覚させているのです。

一体型PCにはそんな魅力があります。もし仮に私が応接間をデザインする事になったら絶対に白いL字の机とMacを置く位置を決め、それを起点に間取りを決めていきたいと思っています。

他人を招く予定がある場所にパソコンを置く必要があるのなら、絶対一体型PCがオススメです。だってカッコいいですもん。

移動が楽

一体型PCはすべてが一体化されているため、移動が楽です。電源を引っこ抜いて移動させたいところに持っていくだけですからね。

デスクトップPCは電源を引っこ抜いてモニターのHDMIケーブルとキーボードとマウスのケーブルを外してからでないとやっと移動できません。

まあ…頻繁に移動をさせたいのであればノートパソコンのほうが楽ではありますけどね。定期的に部屋の配置換えをするとか、引っ越しが割と多いという人にはかなりの利点といっていいでしょう。

一体型PCのデメリット

一体型PCのデメリットですが、これはもう性能の低さと価格の高さ、拡張性の少なさと寿命の短さに尽きます。

パソコンはその性能を使って何かをするものなので、性能の低さというのはかなりのデメリットです。特に私のような1年365日毎日パソコンでゲームをするような人間にとって、パソコンの処理性能が低いというのは到底耐えられたものではありません。

詳しく説明していきましょう。

処理性能が低く価格が高い

一体型PCというのは液晶の裏側にCPUやHDDのようなパソコンのパーツが詰まっているわけですが、すなわちそれはPCのパーツを本来の大きさから小型化しているわけです。

ノートパソコンについての記事でも書きましたが、パソコンを小型化すると性能が下がり価格が上がります。

一体型PCも同じことがおきており、一体型PCに搭載されているパソコンのパーツは同じ価格帯の別のものと比べるとかなり性能が低くなっています。

例えばこの「LAVIE Desk All-in-one DA770/KA 2018年春モデル」ですが…

スペックは以下の通りとなっています。

  • CPU:Core i7 8550U(Kaby Lake Refresh)
  • GPU:Intel UHD Graphics 620
  • RAM:8GB
  • HDD:3TB
  • 価格:約16万円

パソコンに詳しくない人が見てもパッとしないかもしれませんが、ちょっと詳しい人が見たら仰天しながら椅子より転げ落ち、その衝撃で頭を強く打ち、しばらくした後に覚醒するが、「このまま死んでミジンコか鳥か亀に生まれ変わるか、記憶を全て失った方が良かった」と真剣に思うレベルの性能の低さです。

16万円出せば遥かに性能の高いパソコンが買えますからね。少し性能の高いじゃありませんよ。遥かにです。スズキのハスラーとベンツのSくらい性能が違うやつが買えます。

おなじ値段でもっと性能のいいパソコンを選ぶ

16万出せるなら確実にこれよりも高性能なパソコンを幾らでも手に入れることが出来ます。例えば…

CPUIntel Core i5-8500
グラボGeforce GTX1070 Ti
メモリ8GB DDR4 SDRAM
ストレージSSD 240GB
HDD 1TB
価格142,980円〜

このガレリアDFを上の一体型パソコンと比べると、CPUは1.4倍、グラボは12倍の処理性能を持っています。12倍とは驚異的ですね。

ただグラボというのは基本、描写を司るパーツであるため、ゲームをしないのであれば一体型PCでも全く問題はありません。一体型PCの方はグラボが貧弱なぶんCPUがなかなか強力なので、ワードやエクセル、ネットサーフィンのようなパソコンに負荷をかけない作業をするのであれば問題はないでしょう。

逆に言えばパソコンにバリバリ負荷をかけてゲームをしたり、動画・画像編集をやりたいという人は一体型PCのようなグラボの搭載されていないパソコンを買うと泣きを見ることになるでしょう。

拡張性が低いので寿命も短い

一体型PCはデスクトップPCと比べて拡張性が低くなっています。

拡張性というのは平たく言えばパソコンの改造の事ですが、デスクトップPCは例えばパーツが古くなってきたら分解して新しいパーツに取り替えたり、メモリの増設をしてみたり、電源の調子がおかしいと思ったら電源を交換したりが容易に出来るよう設計されています。

パソコンの改造なんて聞くと頭が痛くなる人もいるかも知れませんが、パソコンの改造は驚くほど単純化されており、ニンテンドースイッチのソフトを取り替えるくらいの感覚で出来るようになっています。例え極度の機械音痴の人でも一度やり方を見れば一度で理解出来るはずです。

一方で一体型PCは液晶とパソコンが一体化しているぶん、分解してメモリを増設したり、SSDを取り付けたり、壊れたパーツを換装したりがかなり難しくなっています。

そしてこれは寿命の低下にも繋がります。一体化パソコンは修理が難しいため、自分でいくらでも寿命を延ばせるデスクトップと比べて寿命が短くなっています。

一体型PCはメーカー製の物が多いため、メーカーに修理依頼を出しても天文学的な修理費を要求され、それなら新しいもの買うかとなり破棄されるというのも一体化PCの平均寿命を下げています。

一体型PCかノートパソコンか

じつは一体型PCとノートパソコンはあらゆる点で似通っています。

例えば一体型PCのメリットとして挙げた「煩雑な配線が無い」「最初から周辺機器が揃っている」「持ち運びがしやすい」

そしてデメリットとして挙げた「性能の割に価格が高い」「拡張性がなく寿命が短い」

これらのメリットやデメリットはすべてノートパソコンも持ち合わせています。

では何を基準にして一体型PCとノートパソコンのうちどちらを選べばいいのでしょうか?

それはズバリ見た目・モビリティ・価格でしょう。

一体型PCの見た目がスキかどうか

一体型PCは先程も述べましたが、やはりデスクに置いたときのスマートさが売りです。ノートパソコンもまあまあカッコいいといえばカッコいいのですが…そこら辺は個人差ですね。

こうやって机に並べてみてどっちのほうが美しいか考えた時、一体型PCのほうが美しいと思ったのであれば一体型PCを選びましょう。

サイズと持ち運び性能

一体型PCは比較的持ち運びやすいパソコンではありますが、ノートパソコンと比べるとその性能は雲泥の差です。

もしパソコンを持ち運ぶ予定があるのならば、ノートパソコンを選びましょう。一体型PCを持ち運ぶのは不可能ではありませんが現実的ではありませんからね。

一体型PCはノートパソコンと比べるとサイズが大きめでもあるので、使用する予定の机とのサイズ感の調整も必要になってきます。

価格

一体型PCとノートパソコンを比べると、需要からしてノートパソコンのほうがかなりのバリエーションがあることがわかります。

ノートパソコンは圧倒的に性能を抑えて激安なものから、マインクラフトどころかフォートナイト、PUBGが遊べるレベルの超高性能で高いものまでかなりのバリエーションが存在します。

一体型PCでもノートパソコンでもどっちでもいいと考えているのなら、かなり広いプライスレンジから選べるノートパソコンの方をオススメします。

一体型PCとゲーミングPC

一体型パソコンでゲームもしたい…となんとなく考えている人もいるかもしれませんが…一体型PCでゲームは全然オススメできません。

一体型PCはほとんどの場合CPUにいいものを使い、グラフィックカードはお粗末なものしか使っていないため、15万くらいの一体型PCを買っても3Dゲームをマトモな画質で遊ぶ事は不可能でしょう。

ゲームを高画質で遊びたいのであればやはりグラフィックカードが重要なので、これが蔑ろにされている一体型PCはもっともゲームに向いていないパソコンと言えるでしょう。

ゲームをしたいのであればゲーミングPC一択です。ゲーミングPCさえあればワードやらエクセルやら…というか普通のパソコンで出来ることも普通にできる上にゲームも出来るので下手な一体型PCより一体型らしいとすら言えます。

一体型のおすすめ

ここまで読んで一体型PCを選ぶということはパソコンは見た目が一番で、メイン用途はワードやエクセル、ネットサーフィンやYoutubeといった不可のかからない事ですよね?

そのような方にはこんなパソコンがおすすめです。

ASUS Zen Aio ZN270IEUK

ASUS Zen Aio ZN270IEUKはCPUはCore i5-7400Tとちょっと弱めですが…10万円代なので性能としてはこんなものでしょう。というか、PCに不可のかからない作業がメインなのであればこれで十二分です。

それより注目したいのがSSDがちゃんと搭載されているという点です。SSDというのはパソコンのデータを保存しておくパーツなのですが、このパーツはいまHDDとSSDという規格が存在しています。

SSDは読み込み速度が早いが高く、HDDは読み込み速度が遅いが安いという特徴を持っています。なのでSSDにOSを入れておくとパソコンの体感速度が尋常ではなく早くなります。

なので今のパソコンのトレンドはSSDを半分、HDDを半分載せて売るというやり方なのですが、パソコンに詳しくない人にてきと〜にパソコンを売ってしまおうと考えている悪徳PCメーカーはSSDをつけずにHDDだけで売る事が多く、残念ながら特にその傾向は一体型PC業界で見られます。

しかしこのASUS Zen Aio ZN270IEUKにはちゃんとSSDが搭載されているので、これを買って後悔することはまず無いでしょう。SSDはエンジニアの基本的人権の一部と言われているくらいパソコンの性能を上げるパーツであるため、一度体験したらやめられません。

コメント

  1. 通りすがりのWEBデザイナー より:

    釣りの記事かわからないが、「配線が楽ちん♪」という一体型PC一番のメリットが完全に抜け落ちている。
    また、一体型には基本、ノートPCと同様、最初からカメラがついていることが多い。
    あなたのような配線は自分でできる「玄人」にとってはインターフェイスへの接続作業や環境設定は苦にならないかもしれないが、「極度の機械オンチ」の方にとっては、配線の接続作業は困難を極める上、外部入力設定がうまくいかない場合もある。
    また、配線がないと掃除がしやすいし、見た目にも美しいし、タワー型のデスクトップPCより移動もしやすい。

    PCはスペックばかりが誰にとっても重要とは限らない。
    誤解を生まないように情報発信してほしい。

    • PCマスターレース より:

      ああ〜〜〜確かに!!一体型はそういう所便利ですよね。
      普段GTX1080をブイブイ言わせて超きれいな画質でウィッチャー3みたいな事ばっかりしていたのでそこらへん完全に抜け落ちてました。
      いちおうゲーマー向けのサイトなのでこういう書き方をしていましたが、一体型のメリットとして追記しておきますね!!