ゲーミングPCの中古ってどうなの?

ゲーミングPCは欲しいが、お金がないから出来る限り安く仕上げたい!

そうだ…中古で買ったら激安なんじゃあないだろうか?という考えに至る人は少なくないかと思われます。

実際問題ゲーミングPCの中古ってどうなのでしょうか?今回はそんな疑問にお答えしていきます。

ゲーミングPCの中古は危険

いきなり結論をいいますが、ゲーミングPCの中古は危険です。激安でゲーミングPCを手に入れることも可能かもしれませんが、よほどの運がなければ無理でしょう。

確かに、ヤフオク、楽天、もしくは中古ゲーミングPCサイトやジモティーやメルカリなどではそれなりにいいスペックのパソコンを安く手に入れることが出来るかもしれません。

しかし、安かろう悪かろうの原則により、中古で安くパソコンを手に入れようとすると死ぬほど後悔する未来がまっている可能性もあります。

その理由を順番に解説していきましょう。

1.パソコンの知識がないと危険

まず中古PCを買いたいのであれば、パソコンの知識がなければ危険です。

GT9800という型番を見て、いつごろに発売されたグラフィックカードで、どれくらいの性能を持っているか分かりますでしょうか。GTX1080とどちらの方が高性能かお分かりでしょうか。

メモリ2ギガというのは多いか少ないのか分かりますでしょうか?64Bitと32BitのOSでは何が違うのでしょうか?Core i7とi5ではどちらの方が性能が高いか?

このような情報が頭に入っていなければ、中古パソコンを買うのは結構危険です。

GT9800というのは2008年ごろにリリースされたグラフィックカードです。つまり2016年現在、今から約8年程前に売られていたビデオカードであります。

一方、現状存在する中で一番強力であるGTX1080は数ヶ月前に発売されたばかりの超強力グラフィックカードです。

GT9800とGTX1080と型番を並べてみると両方共なんとなく強力そうな名称を持っていますが、この二つのグラフィックカードにはリアルに10倍以上の性能差があります。

パソコンの性能というものはムーアの法則で予言されている通り、おおむね2年で2倍という速度で向上しているため、単純計算で8年前に売られていたグラフィックカードというのは今のグラフィックカードと比べると16分の1ほどの能力しか有りません!!

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実際にこれらのグラフィックカードのベンチマークのスコアを比べてみましょう。

今回はGT9800と名前がよく似ているGTX980と比較してみます。

Passmarkというパソコンの処理速度を測るソフトウェアによると、GTX980とGT9800ではどれくらいの差があるかというと…

GeForce GTX 980:9,749点
GeForce GT 9800:472点

なんと20.6倍も差が付いています!2016年の最新ゲーミングPCと比べると、8年前の高級グラフィックカードなんでカスみたいなものなのです。

なので、中古ゲーミングPCを買う際はこのようにグラフィックカードのリサーチ能力、そしてグラフィックカードの型番にたいするある程度の知識が必要になってきます。

果たしてこの中古ゲーミングPCに付いているグラフィックカードはどれくらいの処理能力を持っているのか?今現在のものと比べるとどうなのか?

このような情報が頭に入っていなければ、値段の割に古くてショボイパソコンを掴まされてしまうでしょう。

他にもCPUも進化のスピードが著しく、同じCore i5でも全然性能が違ったりします。

例えば…

1: Intel Core i5-6500 @ 3.20GHz
2: Intel Core i5 750S @ 2.40GHz
3: Intel Core i7-620UM @ 1.07GHz

どれがどれくらい性能が高いかおわかりでしょうか。

1番はなんか数字が多いけど、2番は7◯◯台だしSがついてる…でも3番はcore i7だから凄そう…?詳しくない人ならこんな感じで考えるはずです。

それでは答え合わせを致しましょう。CPUMarkによる上記のCPUのベンチマーク結果は以下の通りです。

1: Intel Core i5-6500 @ 3.20GHz:7047点
2: Intel Core i5 750S @ 2.40GHz:2197点
3: Intel Core i7-620UM @ 1.07GHz:1239点

なんとダントツで1番が1位となっています。それもそのはず、1番のCPUは2015年、2番のCPUは2012年、3番のCPUは2010年に発売されているのです。

ここでも同じく2年で性能が2倍になるというムーアの法則が働いているわけですね。

古いパソコンは100%性能が悪いわけです!

こう書いてしまうと横暴な感じがしますが…おおむね正しいので覚えておきましょう。特に激安価格の中古ゲーミングPCは要注意です。パソコンに詳しくない人をカモにしたいのか、たまに平気で5年前くらいのパソコンを売っていたりしますからね…

最新のパソコンパーツ事情に詳しくないのであれば、中古ゲーミングPCは辞めましょう。

2.パソコンのパーツの寿命は短い

パソコンパーツの寿命はみんなが思っているほど長くは有りません。運が悪ければ1〜2年で壊れることもあります。そんなにすぐ壊れた場合は無償で交換してもらえることがほとんどですが、中古で買って保証がしっかりしていない場合、泣きを見ることになります。

仮に3年で壊れる運命のパーツのパソコンを2年使った所で買い、1年使って壊れてもパソコンの保証はおおむね2年であるため交換してもらえません。

それに2年で性能が2倍になっていく業界であるため、最新ゲームを最高画質で遊び続けたければ長く見積もってもパソコンのパーツの寿命は6〜8年、最新のゲームをストレス無く遊んでいきたいのであれば2〜4年毎にパーツを取り替えていく必要があるわけです。

これはプレイステーションがおおむね6年毎に発売されていることを考えるとしっくりきますね。

ただ、パソコンのパーツは物理的な寿命もそんなに長く有りません。特にハードディスクは劣化に対する影響が顕著で、古いハードディスクなんかはとんでもなく遅くなっていたりします。

ある会社が独自に自社で使っているハードディスクの寿命を調べた所、4年で20%のハードディスクが動かなくなってしまったそうです。生存率8割と考えると多く感じますが、4年で2割が死滅するなら5年、6年したらどうなるかは想像に難くないでしょう。

中古ゲーミングパソコンを買う際、そのパソコンのハードディスクがいつから使われているのかを確認できないと、本当にツライ思いをする可能性があります。

CPUやメモリ、グラフィックカードが進化した今、本当にパソコンのレスポンス速度を左右しているのはハードディスクであり、これが劣化により遅くなっていたりするともはやストレスしか溜まりません。

詳しい人なら中古ゲーミングPCを買ってもハードディスクだけは換装し、自分でOSを入れたりできますが…そうでないならやはり手を出すべきではないでしょう。

3.ゲーミングノートPCはさらに危険

ゲーミングノートPCに憧れを抱いているが、お金はないので中古のやつを買おうと考えている人もいるかも知れませんが…一番危険です。

まずゲーミングノートというのは性能が低いのに値段が高く持ち運びも簡単には出来ない代物です。ゲーミングノートを中古で買ったら何が起きるか…想像したくもありません。

もともと割高のゲーミングノートをお金がないからと雀の涙ほどのお金を出して激安の中古ゲーミングノートを買ったとしても、手に入るゲーミングノートの処理性能といったらスーパーファミコンを彷彿とさせるような酷い性能になること間違いありません。

さらにただでさえ寿命の長くない中古PCなのに、拡張性がない、つまり修理が超困難なゲーミングノートPCを中古で買った日には…目も当てられません。

ゲーミングノートは買うな×中古ゲーミングPCは買うな=買うな買うなってことです。中古ゲーミングノートはマジでやめておいたほうがいいです。

4.相場が存在しない

ゲーミングPCの中古には相場が存在しません。なぜなら中古品はユーザーが自由に値段を付けられるので、同じスペックのパソコンでも価格が思い切り違うことがあるからです。

新品のゲーミングPCであればこの価格帯なら何が買えると目安にして購入を検討することが出来るのですが、中古の場合はそれが出来ません。このパーツはいつ出たから今は2018年なのでいくらくらい…とゲーミング目利き能力が必要になってきます。

新品価格×0.8くらいで考えれば計算もしやすいかもしれませんが、いかんせんゲーミングPC中古市場はランダムすぎて相場が読めないので注意しましょう。

それでも中古で買うなら

さて、中古で買いたい人のために、中古PCを買うときに抑えておくべきポイントを書いていきましょう。

1.型番が全て書かれているか見る

まず最初に気にするべきはココです。ゲーミングPCを売っている人が説明欄にパーツの型番を全て書いているかを確認しましょう。

もし「Core i7です!!!」とか「GTX900番です!!」とだけ書かれていた場合、その売り手は1000%地雷です。上でも書いたように、Core i7だからといって強力、GTX900番だからといって強力ということは特に無いからです。

というかタイトルにCorei7ですとかXeonですとかだけ書いている場合、パソコンにあんまり詳しくないカモを釣るためにあえてそこしか書いていない可能性があるので注意しましょう。

説明文か添付画像に

  • CPU:Core i7 :Intel Core i7-7700HQ @ 2.80GHz
  • GPU:Geforce GTX970
  • RAM:DDR4 8GB

といった感じでちゃんとかかれているか、もしくは購入時のパーツ一覧画像みたいなのが添付されていない限りその売り手は信用しないようにしましょう。

2.同じくらいの性能のパソコンが無いか調べる

ぼんやりと良さげで予算内のPCが見つかったら、次は新品で同じくらいの性能のパソコンが無いかを調べましょう。

人によってはBTOサイトで買ってすぐ何らかの理由により1万円引きくらいでまた売りに出している人がいるので、もしかしたら同じ型、もしくは同じような構成のパソコンがBTOサイトに普通にある可能性があります。

良さげなPCが見つかったらドスパラなどに行き、同じグラフィックカードを搭載しているパソコンがどれくらいの値段で売られているかを確認しましょう。

同じくらいのパソコンが同じくらいの値段で売られているのなら絶対新品の方がいいですからね…

3.スペックを調べる

良さげなPCが見つかったら今度は具体的なスペックを調べていきましょう。

グラフィックカードを調べる

ゲームをするなら1番重要なパーツですね。

見つけた中古パソコンに搭載されているグラフィックカードがどれくらいの性能かを調べましょう。どんなゲームをしたいかにもよりますが、例えばPUBGなら最低でもGTX1050 Tiくらいの性能があるグラフィックカードはほしい所です。

そうなるとGTX960かGTX770以上のグラフィックカードが必要になってきます。どのゲームをした以下によってどれくらいのグラフィックカードが必要になってくるかは変わってくるので、何をプレイしたいかによってきちんと調べましょう。

CPUも調べる

CPUのベンチマークスコアのリストもありますので、グラフィックカードが良さげであった場合、一応CPUも調べておきましょう。

ただ、いいグラフィックカードを積んでいるのにいいCPUを積んでいないというシチュエーションはほとんどないと思うので、グラフィックカードが問題ないのであればCPUも問題ないことがほとんどでしょう。

逆に仕事の関係上か何かでCPUだけはたいそう立派なものを搭載しているのに、グラフィックカードはとてつもなくショボいという場合もたまにあるので、先にCPUを見てパソコンを選んでいた人は注意が必要です。

ただ、CPUは立派でグラフィックカードはショボいというパソコンを見つけた場合は自分でグラフィックカードを増設するという手もあります。GTX1050Tiなんかは単体で買うと15,000円くらいなので、安くてCPUが強力なパソコンを見つけた場合自分で強化するというのも手でしょう。

パソコンのグラフィックカード増設というのは文字だけ見るとものすごく難しそうに見えますが、実はスマホにイヤホンを刺すのと同じくらいの感覚で簡単にできてしまうのでチャレンジしてみるのもいいかもしれません。

これだけ確認したらあとは値段を見て買うかどうか決めましょう。

ゲーミングPCの中古を楽天・ヤフオク・メルカリで探す

実態がどんなもんなのかゲーミングPCの中古を楽天・ヤフオク・メルカリで探してみました。

とりあえずゲーミングPC 楽天で検索して出てきたパソコンを見てみましょう。

スペックは以下の通り。

  • CPU:Intel Core i7 3770
  • GPU:Geforce GT 620 1GB
  • RAM:8GB

CPUはまあまあいいですね。世代が古いのが気になりますが、中古PCならこんなものでしょう。

問題はグラフィックカードです。GT620とかいう古代のグラフィックカードが搭載されています。

GT620のイメージ画像

ぶっちゃけ今どきGT620で動かせるゲームなんてマインクラフトくらいです。こんなゲーミングPCと呼んではならないレベルのPCがなんと72,000円で売られています。

もちろん価格と性能が見合っている中古ゲーミングPCもありましたが、どれがそうなのか自分で見極められますでしょうか…?

次にメルカリを見てみましょう。

こちらはGTX1080が搭載されたかなりハイエンドなゲーミングPCです。スペックは以下の通り。

  • CPU:i7-7700K
  • GPU:GTX 1080
  • RAM:16GB
  • SSD:240GB
  • HDD:2TB
  • 価格:158,000円
  • 使用歴:1年半

これで16万ならまあまあな気がしますね。まあまあな気がしますが、一度冷静になって新品のゲーミングPCを見てみましょう。たとえばガレリアDF。

CPUIntel Core i5-8500
グラボGeforce GTX1070 Ti
メモリ8GB DDR4 SDRAM
ストレージSSD 240GB
HDD 1TB
価格142,980円〜

ガレリアDFのスペックとメルカリのPCを比べると…

  • CPU:同程度
  • グラフィックカード:同程度
  • RAM:メルカリのほうが多い
  • SSD:同じ
  • HDD:メルカリのほうが多い
  • 価格:142,980(税込154,418円)でガレリアDFの方が安い
  • 使用歴:新品

こんな感じです。メモリとHDDを合わせると+1.5〜2万円しますが、おおむね同じくらいのスペックの新品が手に入るなら、保証のことを考えると絶対に新品を選んだほうがいいでしょう。

こういう感じでゲーミングPCの中古は選ぶのが簡単ではありません。ゲーミングPCの中古を買いたいのであれば、まずゲーミングPCのパーツや価格に対する深い知識を付けましょう。

詳しくないならBTOや専門サイトで買おう

ゲーミングPCは欲しいが、パソコンには詳しくないという人には中古ゲーミングPCは危険すぎます。

古代のグラフィックカードを積んだパソコンが中古ゲーミングPCとして5万円くらいで売られていたりするので、中古ゲーミングパソコン業界は本当に知識無しで挑むには難しい場所です。

一方でドスパラ、もしくはG-tuneのようなBTOサイトでは、パソコンに詳しくなくても常に最新のグラフィックカードとCPUを積んだパソコンを正しい値段で販売しています。

パソコンが万が一壊れた時も手厚い修理サービスでサポートしてくれるので、あまり詳しくない人でも安心ですし。

パソコンにメチャクチャ詳しくて自分がなにをやっているのか分かる場合のみ、中古ゲーミングPCに手を出すことにしましょう。

もしくはデジタルドラゴンのような中古PC専門サイトではある程度正しい価格で中古ゲーミングPCが販売されています。

Lenovo ThinkCentre Edge 72 Small

例えばこのLenovo ThinkCentre Edge 72 Smallですが、以下のようなスペックとなっています。

  • CPU:i5-3470S
  • GPU:GTX 1050 Tiの新品
  • RAM:8GB
  • SSD:240GB
  • 価格:65,800円(税込)

GTX1050 Tiの新品に、GTX1050 Tiの性能をギリギリ引き出す程度の激安CPUを搭載し、メモリは今流行りの8GBでSSDは240GBとなっています。

これで価格は税込みで65,800となると、おおむねPCパーツの相場通りの価格と言えるでしょう。

ただこれで高画質でゲームが遊べるかというと別問題です。これくらいの性能のパソコンではまず最新ゲームを最高設定で遊べません。

ただ、例えばフォートナイトを作っているエピックや、バトルフィールド5を作っているEAのような大企業が作っているゲーム、他には基本無料のゲームは低性能なパソコンでも遊べるよう調節されているため、こんな感じのパソコンでも画質をガッツリ下げれば遊べないことはないでしょう。

ほんと〜にお金がない人のためのエントリーモデルって感じですね。