あなたはいつからゲーマーでしたか?初めてコントローラーに触れたのは?
接触不良のカセットを吹いたり拭いたりして直ることを祈ったり、クリア不可能なステージに遭遇してコントローラーに怒りをぶつけたり、欲しいゲームがあるもののお金がないので同じゲームを遊び続けたり、車の助手席で買ってもらったゲームの説明書を読みながら家に向かったことはありますか?
私はあります。でもこれはすべてコンソールゲームの思い出です。
PCゲームを発見して以来、私の人生からコンソールゲームは消滅しました。バトルフィールドのあまりにも壮大過ぎるスケール、グランド・セフト・オートの倫理を疑うほどの自由度、あらゆる意味でフォトリアリスティック過ぎるハーフライフ2、あまりにも未来を見据えているクライシス…コンソールゲームにはない、私が真に求めていた新天地がそこにあると1秒で革新したのを今でもはっきり覚えています。
そんなPCゲームに私が触れたのは中学生の頃です。これを読んでいるということはおそらく当時の私と同じくらいの歳でこの素晴らしくかつ可能性無限大のPCゲーミングの世界を発見したのでしょう。
今回はそんなあなたに、中高生向けのゲーミングPCを解説していきます。
ゲーミングPCの価格を知る
まず知っておきたいのがこれです。実際問題ゲーミングPCを買おうと思ったらいくらくらい掛かるのかというのは知っておきたいですよね。ゲーミングPCに対してぼんやりと「なんかすごいけど高い」みたいなイメージを抱いている人は少なくないはずです。
あながち間違ってはいません。ゲーミングPCの価格は性能によってピンからキリまであり、ピンの方は30万から50万、求めればそれ以上もあります。一方でキリの方はだいたい8〜10万ほどとなっています。
もちろん8万円というのは中高生にとってはかなりの大金です。大金ではありますがなぜかそれより安いゲーミングPCは売っていないし、仮に売っていたとしてもそれらはすべて価格あたりの性能が以上に低いボッタクリ品となっています。
もしゲーミングPCが欲しいのであれば、最低でも9万円は用意しておきたい所ですね。9万円あればとりあえずは最新のパーツで構成された新品のゲーミングPCを手に入れる事ができます。性能は中の下くらいとなりますが、それでもPS4よりははるかに高性能なパソコンとなります。
しかし、一体全体なぜPS4が4万円くらいで買えるこの時代にそんなにお金を出して高性能なゲーミングPCを求める必要があるのでしょうか?
高性能なパソコンを求める理由
なぜ十数万も払って高性能なパソコンを買う必要があるのでしょうか?答えは人によっていくつもありますが、個人的には大きな理由として2つあると考えています。
- きれいな画質で遊べる
- 高FPSを出せる
きれいな画質で遊べる
まず1の「きれいな画質で遊べる」ですが、そのまま文字通りですね。ゲーミングPCで遊べるゲームというのはグラフィックがとてつもなく綺麗です。特にこれまでコンソールゲームや基本無料の適当なゲームしかやったことがないのであれば、AAA級の膨大な予算をかけて作られたゲームを見ると、そのあまりの美麗グラフィックに驚きのあまり目玉が吹き飛んで椅子から転げ落ちて頭をうち、もう一度目玉を吹き飛ばすでしょう。過去の私のように。
とりあえずどれくらい綺麗なものか見てみるのが一番です。
これがプリレンダでなく、リアルタイムでプレイ可能だなんて…とんでもない時代ですね。私の時代なんて超きれいなプリレンダリングのオープニングがあると言われているゲームですらこのグラフィックを10回りくらい下回っていましたからね。

私の貴重な青春と人生を奪っていったゲーム「Civ4」のOP
さて、上のBFVの動画ですが、どれくらいのパソコンで動いているのかというと、おおむねPS4の7倍以上の性能のゲーミングPCで動いています。価格でいうと25万から30万はしますけどね。ただ、ゲーミングPCの価格はピンキリなのでこれだけが選択肢ということはありません。
そういうわけで、高価なゲーミングPCを求める理由の一つが画質で遊べるというわけですね。どうせゲームをプレイするなら、とくにゲーミングPCでゲームをするのであれば可能な限り高画質で遊びたいですよね。
高FPSを出せる
コンソールでしか遊んだことがないのであればFPSという単語でシューター以外連想しない人も多いかもしれません。しかし、ゲーミングPC業界ではFPSにはフレームレートも連想する人が少なくありません。というのも、PCでゲームをするときはフレームレートがとてつもなく重要だからです。
この文脈でのFPSとはFrame Per Seconds(秒間フレーム数)を表しています。例えばアニメは違う絵を1秒間に24回表示することによって動きを表現しています。例えば下の動画の場合、1コマづつ小さくなっていくバイクの絵を描き、連続的に再生することにより動画となって見えているわけですね。

AKIRAの非常にアイコニックで無限にパロディがあるあの伝説のシーン
ゲーミングPCがゲームを描写するのも同じで、ゲーミングPCが頑張って働いてちょっとづつ違うコマを描写することによってゲームのキャラが動いているように見えるわけです。ゲーミングPC業界では基本的には1秒間に60回表示することにより、60FPSを出すのが理想とされています。
しかし、ゲームのグラフィックにゲーミングPCの性能がまにあっていないと、FPSが出せずにカクカクになってしまいます。どれくらいカクカクになるかを恐れ多くもAKIRAの伝説的なシーンのFPSを半分にすることにより表現してみました。

PS4版カクカクAKIRA
おわかりいただけたでしょうか。上の完璧版のAKIRAのバイクを止めるシーンと比べてみましょう。このFPSの違いによってどれほど見た目が変わってくるかがわかりやすい画像がもうひとつあるので見てみましょう。
このように特に動きの早い環境では特に低FPSは深刻で、頭を抱えるレベルでカクカクになります。そのため、平家物語にも「60FPSにあらずんば人にあらず」と書かれている通り、ゲーミングPC業界では60FPSあって初めて人権が与えられるとされています。
もしバトルフィールドやフォートナイト、クエイクやCoDのようなバリバリ動きに行って敵をバンバン倒していくようなゲームをプレイする予定なのであれば、このFPSは最低でも60なければ絶対に撃ち合いに勝てません。
高性能なパソコンであれば高画質を保ったまま60FPSを出すことが出来るようになります。逆に言えば、低性能なパソコンではFPSを出すために画質を大幅に落とす必要が出てくるというわけですね。
ゲーミングPCの価格帯
ゲーミングPCを買う理由がわかった所で、ゲーミングPCの価格帯について解説していきましょう。ゲーミングPCはいくら出すかによってその性能は大きく変わってきます。価格帯は大きく分けて4種類ほどあり、以下の通りとなっています。
- 9万円前後
- 12万円前後
- 15万円前後
- 20万円以上
9万円前後のPC
10万円未満のゲーミングPCは安くはありますが性能は高くなく、例えば最新のグラフィックを売りにしているようなゲームでは設定をかなり落とさないと60FPSではプレイ出来ません。
とはいえ、超大作のゲームは低スペックPCでも遊べるように調整はしているため、9万円前後のゲーミングPCで例えばBFVをやろうとした場合、グラフィック設定をすべて低にしてもこれくらいの見た目にはなります。
超大作のゲームは最適化がしっかりしているのですべて最低設定でもかなりいい感じですね。
ただ、PUBGやARKのようなインディーズ・新興スタジオが作ったゲームや、最適化が下手くそなカプコンやUBIみたいなところが作ったゲームの場合、画質を低くしても見た目がとんでもなく汚くなるわりに対して軽くならなかったりするので、PCのスペックがあるにこしたことはありません。
例えばPUBGの場合、グラフィック設定によってこれほど見た目が変わります。
PUBGは新興スタジオが作ったゲームであり、最適化もびっくりするくらい下手くそなので画質を下げると画質もガッツリ変わります。しかし、だからといってFPSはそこまで向上しません。
このように9万円台のPCだとゲームの出来によって60FPSでプレイできたり出来なかったりの幅が広いため、可能なら保険の意味でも12万円台のPCにしておきたい所です。高性能なパソコンであればカプコンやUBIのようなゲームを作るのが下手くそなスタジオが作ったゲームでも、PCの処理性能を使ってカバーできますからね。
12万円前後のPC
中高生くらいならここらへんを狙うのが限界でしょうか。9万円台のゲーミングPCはゲーミングPCとして機能はするものの、その性能は必要最低限しかないため、少しでも重たいゲームはプレイできないし、ゲームによっては解像度を含めて大幅に設定を下げる必要が出てきます。
しかし、12万円も出せばその心配もほとんどなくなります。12万円台のPCにはGTX1060というグラフィックカードが搭載されているのですが、このカードはなかなか強力であるため、これが搭載されているゲーミングPCさえあればどんなゲームも中の上のグラフィックで遊べるでしょう。
このグラフィックカードというのはゲーミングPCのパーツの一つで、グラフィック処理能力を司っています。ゲーミングPCを購入する際、このパーツの性能が良ければ良いほど高画質&高FPSでゲームが遊べるというわけですね。
12万円台のPCにはGTX 1060 6GB版というグラフィックカードが搭載されているのですが、これは9万円台のPCに搭載されているGTX 1050 Tiというグラフィックカードと比べると約1.6倍強力です。
1.6倍処理性能が違うということは、FPSで例えるなら12万のPCで60FPS出せるゲームは9万のPCでは37.5しかFPSが出ないということになります。先程のFPSによって見え方が変わってくるGIF画像の事を思い出すととんでもない差ですよね。
また、GTX1060は最新のゲームで必要最小スペックとして指定されていることが多いため、可能ならば初めてゲーミングPCを買うならばこの価格帯をオススメします。
15万円前後のPC
12万円前後のPCにさらに数万を足すと、今度はGTX1070 Tiが搭載された15万円前後のPCが視野に入ってきます。中高生にとって15万というとメルセデス・ベンツくらいの大金ですが、高校生なら頑張ってバイトすれば自分でも貯められるくらいの金額でもあります。
この価格帯のPCに搭載されているGTX1070 Tiはま〜びっくりするくらい強力なグラフィックカードで、GTX1000番台の最上位モデルと同じくらいの性能を持っています。個人でゲーミングPCを持つならこれ以上はあんまり必要ありません。
どれくらい強力かというと、9万円台のPCの4.4倍、12万円台のPCの2.6倍です。つまり、15万円前後のPCに搭載されたGTX 1070 Tiで60FPS出せるゲームは9万円台のPCだと13.6FPS、12万円台のPCだと23FPSしか出せないというわけです。
GTX 1070 Tiが搭載されているようなゲーミングPCを手にいれれば、今度しばらくはPCのスペック不足に嘆きながらFPSを60に保つためゲーム画質設定を落とすなんてことは起こらないでしょう。
20万円以上
お金が無限にあったり、親がいくらでも出してあげるというのであれば20万円以上のゲーミングPCを買っても良いでしょう。
この価格帯のゲーミングPCにはGTX 1080 Tiという最上位モデルのグラフィックカードが搭載されています。いますが…ぶっちゃけ15万円前後のGTX 1070Tiで十分です。このゲーミングPCを使えばどんなゲームも最高設定で60FPS出せるどころか、4K解像度や144FPSにも挑戦出来るでしょう。
ただそこまで高性能過ぎるパソコンが必要かというと別にそうでもないので、お金が余っている人以外は手を出さなくてもいいでしょう。15万円前後のPCと、周辺機器を5万円分たっぷり買ったほうがゲーミングライフは快適になると思います。
結局いくらのものを買うのがいいのか
個人的には15万前後のPCがおすすめですが、中高生でそのレベルのパソコンを自分のお金だけで買うのはかなり厳しい所があると思うので、12万円前後のGTX1060が搭載されているゲーミングPCが現実的な所でしょう。
9万円台の安めのゲーミングPCは価格だけ見ればかなり良いのですが、やはり性能がお世辞にも高くない(とはいえPS4の3倍以上はある)のでせっかくのゲーミングPCなのにそのメリットを最大限享受できないのがマイナスですね。
もし9万円も用意できるのであれば、もう一声頑張って12万円を貯めるか、親にちょっと借りるなりして12万円台のゲーミングPCを目指すのが良いでしょう。私が初めてBTOサイトでゲーミングPCを買った時もそんな感じでした。
中古・ノートPC・一体型PCは超上級者向け
初めてパソコンを買うのであれば、なんか安そうな中古、なんかカッコ良さそうなノートPC、なんか便利そうな一体型PCに憧れるかもしれません。
しかし!これら3つのパソコンは、ゲームをメインにするのであれば全く向いていません。不可能ではありませんが、これらを買おうとする場合はかなりのPC知識が必要なのです。なんとなく良さそうだからとこれらのパソコンを買うと、必ずあとで後悔することになるので気をつけましょう。
中古ゲーミングPC
まず中古ゲーミングPCですが、これを選べばゲーミングPCを安く手に入れることは一応可能です。可能ですが、パソコンについてかなり詳しくなければ全くオススメしません。
例えば
- Core i7-8650U
- Core i5-8600K
- Core i3-8350K
これらのCPUが搭載された中古ゲーミングPCのうち、どれを選べば一番スペックの高いものを手に入れられるのかという事がわかりますでしょうか。わからなかったり、調べる方法がわからなければ中古PCを買ってもボッタクられるだけです。
Core i7が一番良さそうだからi7>i5>i3の順かな?と思うかもしれませんが…実は全然そんなことありません。これら3つのCPUですが、ベンチマークスコアは以下の通りになっています。
- Core i7-8650U:8,921
- Core i5-8600K:12,816
- Core i3-8350K:9,285
なんとi5>i3>i7です。
そう、例えばGTX1060よりGTX980の方が強力なように、ちょっと型番を見たくらいではゲーミングPCのパーツの性能はわからないのです。それを知っていて例えばメルカリなんかでゲーミングPCを売っている人のなかには「i7ならなんでも強力だと思い込んでるキッズがたくさんいるからi7の古くて安いやつ搭載してボロ儲けしたろ」と考えている人がたくさんいます。
PCパーツ知識があればそれは簡単に避けられるのですが、なければ古代のパソコンをとんでもない価格で押し付けられる可能性が大です。それが嫌なら中古はやめておきましょう。
ゲーミングノートPC
ゲーミングノートPCになんとなく憧れている人もいるでしょう。ゲーミングノートPCもオススメしません。なぜかというと、ゲーミングノートPCは高い割に性能が低く、ノートと謳っているわりに持ち運びも困難だからです。
普通のゲーミングPCの大きさはだいたいラブラドールレトリバーくらいありますが、ゲーミングノートPCはポメラニアン2匹分くらいしかありません。どうやったらそんなに小型化出来るのかというと、小型化するための研究費をかけて、省電力の開発を頑張っているからですね。
ではその研究開発費はどこから来ているのかというと、ゲーミングノートPCの値段に来ているわけです。また、ゲーミングノートPCは省電力化しているぶん、性能もかなり落とされています。
ゲーミングノートPCがなぜ価格が高いわりに性能が低いというのがおわかりいただけたでしょうか。
そしてゲーミングノートPCは重量も重たく、持ち運ぶには専用のキャリーケースかバッグが必要ほどであり、何だかんだ言ってゲーミングPCであるため消費電力の高さからバッテリーも3時間くらいしか持ちません。
だからゲーミングノートPCは価格の割に性能が低く、持ち運ぶのには向いていないというわけですね。
ある程度の性能はありますが、家を無理に断捨離してでもゲーミングデスクトップPCを買ったほうが圧倒的に低価格で高性能なゲーミングPCを手に入れることができます。ただ、ゲーミングデスクトップPCは設置が面倒くさいので、例えば半年〜毎年引っ越しをするのが確定しているような転勤族には向いていると言えるかもしれません。
逆に言えば、同じところにずっと住んでいるのにゲーミングノートPCを買うのは罰ゲームでしかありません。やめましょう。
一体型PC
一体型PCというと、Macみたいなコレですね。

置くだけで上品になりそう
一体型PCもゲーミングノートと同じで、省スペース化するために性能を犠牲にし、価格を上げているタイプのPCなのでゲームをメインにするのであればオススメしません。
特に家電量販店で適当に売っているタイプの安い一体型PCを買うくらいなら、普通にデスクトップPCを買ったほうが安くいいものが手に入ります。
一体型PCはどっちかというと本当に自分に必要なものがわかっているプロのためのPCであるため、一体型PCを買うのであればクリエイター向けでこういう価格帯のものを買いましょう。
買えなかったり、価値を見いだせないのであれば向いていません。普通にゲーミングデスクトップPCを買いましょう。
どこで買うのが良いか
ゲーミングPCはどこで買うのが良いのでしょうか。答えは一つです。BTOサイトしかありません。
BTOというのはBuild to Orderの略語で、このBTOサイトでPCを購入をする際は、PCの構成を自分で決められます。
ただ、BTOサイトの利点はこのようにPCの構成を自分で決められるからではなく、その価格にあります。というより、BTOサイト以外の例えばヨドバシカメラなんかの家電量販店なんかで売っているゲーミングPCは性能の割に高すぎるので、まともなゲーミングPCをまともな価格で買おうと思ったら結果的に選択肢がBTOサイトしかない感じです。
家電量販店で買うのはNG
PCは家電みたいなもんだし、ビックカメラとかヨドバシカメラとかヤマダデンキで買うか、と考える人もいるかも知れませんが、家電量販店は罠です。
例えばこれはある家電量販店で撮影したゲーミングPCの写真ですが…
- CPU:i7-6700
- グラフィックカード:GTX980
- RAM:6GB
で17万円で売ろうとしています。これは数年前の写真なので現代とは若干基準が変わってはいるものの、それでも当時からこの性能でこの価格はまるでシャープペンシルの芯を5000円で売るような狂った価格設定でした。
こんな感じで家電量販店でゲーミングPCを買おうとすると、価格の割に性能が低いパソコンが多いので、ネットで買ったほうがいいというわけですね。家電量販店でもたま〜に適正価格のパソコンがおいてあることもありますが、家電量販店で買いたいなら先にそれを判断出来るくらいの知識をつけましょう。
中学生・高校生でも分割払いは可能?
ゲーミングPCは高価な買い物です。しかし、例えばドスパラなんかは48回までは分割手数料が無料なので、例えば15万円のパソコンなら48回払いでは月あたり3,125円になります。
ひと月3,125円なら中高生どころか、小学生か幼稚園児でも狙えそうなラインですね。しかし!残念ながら中高生は、正確に言うと高校生を除く18歳未満は分割払いは不可能で、18歳以上20歳未満は親権者の同意が必要とされています。
そういうわけで、中高生はゲーミングPCを分割払いで購入することは出来ません。親をうまく説得して変わりに分割払いをしてもらうという手もあります。うまく説得できればですけど…
自作や改造が出来るようになると得
私が初めて自分のパソコンを手に入れたのは中学生の時でしたが、ゲームがやりたいのにそれが動かないと父親に訴えたときは家に余っていたグラフィックカードを1枚渡されました。
そのグラフィックカードを取り付けたときから私のゲーミングPC人生が始まったわけですが、もしこれからゲーミングPCを手に入れるのであれば、自作も出来るようになっておくと人生の幅が広がるのでお薦めです。
パソコンの改造と聞くとなんだかはんだごてを持ってきてパソコンをカタカタ叩かないといけないみたいなイメージがあるかもしれませんが…

自作PCのぼんにゃりしたイメージ
実はゲーミングPCの自作というのはベイブレードの改造やニンテンドースイッチのカセットを取り替えるくらいの難易度しかありません。
ゲーミングPCを開くと中にマザーボードというものがあり、それにグラフィックカード・CPU・メモリ・ハードディスクが刺さっているのですが…
その刺し方はじつはニンテンドースイッチやニンテンドー64のカセットの刺し方と全く同じであり、パソコンをアップグレードして改造しようと思ったら既存のパーツを引っこ抜いて刺すだけで完了するのです。
ゲーミングPCをお得に長く使おうと思ったら、2年くらい使ったあとにグラフィックカードを自分で買って既存のものと交換するのが一番いいのですが、それが出来るようになるとゲーミングPCの買い替えスパンを長く出来、非常にお得です。
個人的にはBTOサイトで買い、2年ほど使ったあとにグラフィックカードを換装し、さらに2年くらい使ったあとにまたBTOサイトでまるまる買い換えるというスパンでゲーミングPCを運用しています。
これが出来るようになると安く最新ゲームを動かせるゲーミングPCが手に入るようになるし、トラブルにも強くなるし、パソコンを直してあげるという名目で女の子の部屋に行ける可能性も1%くらいつくので便利です。なのでこれも視野に入れておくと良いでしょう。
中高生向けおすすめゲーミングPC
中高生がゲーミングPCを買うのであれば、やはり気にするのは値段でしょう。安いけどそれなりの性能がほしいという人にはやっぱりガレリアDTがお薦めです。
CPU | Intel Core i5-8500 |
グラボ | Geforce GTX1060 6GB |
メモリ | 8GB DDR4 SDRAM |
ストレージ | HDD:1TB SSD:240GB |
価格 | 119,980円〜 |
ガレリアDTにはGTX1060というグラフィックカードが搭載されています。これは中の中くらいの性能のグラフィックカードですが、腐っても最新のグラフィックカードであるためおおむねどんなゲームもそれなりの画質で動かせるくらいの性能は兼ね備えています。
GTX 1060の搭載されたゲーミングPCならとりあえず例えばBFVだとかPUBGやフォートナイトのような最新のゲームをそれなりの画質で遊びたいという願いは叶えてくれます。例えばマインクラフトで影MODを入れるなど、一昔前のゲームなら最高設定で60FPS出すことも可能でしょう。
CPUもGPUも強力なので、ゲームをするだけでなく普段使いに例えばワードやエクセルをしたり、ゲーム配信をしたり、動画編集も快適に行なえます。
とりあえずこれにして、毎月1000円貯金しながら2年使ったあとに新しく販売されていて品薄も解消されているはずのRTX2060を25,000円くらいで買ってそれに換装すればさらに2〜4年使えるので、このゲーミングPC1個で末永く快適ゲーミングを楽しめます。
もし例えば親や”パパ”なんかが何でも買ってあげるというのであれば、この一番高いやつにしておきましょう。
CPU | Intel Core i7-8086k |
グラボ | Geforce GTX1080 Ti |
メモリ | 16GB DDR4 SDRAM |
ストレージ | HDD:3TB SSD:500GB |
価格 | 249,980円〜 |
パソコンの価格は上を見れば100万以上もありますが…そんなにモンスターマシンにしたところで別に遊ぶものがないので、これくらいで十分です。電気代も無駄にかかりますしね。
そんなにお金を出すならモニター・マウス・キーボード・椅子などの周辺機器に投資したほうがマシです。
構成とモニター
BTOのいい所は自分の好きなようにゲーミングPCを改造してから買えるという点にあるのですが、実はここに落とし穴があります。
BTOサイトでは例えばCPUのグリスをいいのにしたり、ケースを買えたりみたいな改造がありますが、正直言って1万円以上の改造をした所であんまり効果は実感できないでしょう。
なので、予算がギリギリなのであれば無駄に安い改造をするより、そのまま買ったほうがお得です。構成画面で変更するべきは…
- CPUファンを静音のものにする(2000〜5000円くらい)
- メモリを2倍にする(1万円くらい)
- グラフィックカードを1ランク上げる(2万円くらい)
- SSDの追加(1〜2万円くらい)
- モニターの追加(1〜2万円くらい)
これくらいです。個人的におすすめなのは、モニターは必須として
SSDの追加>CPUファン>グラフィックカード1ランク上げる>メモリの順ですね。
SSDというのはデータを保存しておくデバイスなのですが、データを保存しておくデバイスには今の所大きくわけてHDDとSSDと2種類存在します。
HDDは容量が多いけど読み込みが遅く、SSDは容量が少ないけど読み込みが早いという特徴があり、SSDを追加で購入しそこにゲームを入れておくとゲームのロード時間がま〜〜〜びっくりするほど早くなります。
ウサイン・ボルトと亀の競争を見ているくらいの速度差があるので、快適なゲーム人生を送りたいのであればSSDを1個追加でつけて、それにゲームを入れるというのをオススメします。
次にモニターですが、これはぶっちゃけ一番安いので問題ありません。予算がちょっとあるなら出来る限り大きくて安いものを選びましょう。
モニターはだいたい24インチか27インチのものから選ぶことになるかと思いますが、24インチは横幅53センチ、27インチは横幅60センチあるので、パソコンを置く予定の机の長さを測り、置けそうな方で大きい方を選びましょう。
モニターは多すぎて迷ってしまうかもしれませんが、ぶっちゃけ99%の人間はモニターの優劣で勝敗が決るような高レベルな戦いはしないはずなので、一番安いのを選びましょう。もしゲーミングPCを手に入れたあと例えばチャレンジリーグ相当の腕前を持っていることがわかったらそこで初めて質の良いモニターを手に入れ、最初からあったものはセカンドモニターとして運用すると便利です。