ゲーミングPCの電源の選び方

ゲーミングPCを買うなら電源にこだわれと言う人がいます。電源というのはそもそもパソコンの心臓部であるため、これを適当に選んでしまうと他のすべてがダメになってしまうと言うのです。

たしかに、ゲーミングPC…というよりパソコンは、電源がダメなせいで全体が壊れたり、何も動かなかったり…なんてことがよく起こります。

それではゲーミングPCを新しく買うとき、どんな電源を選んだらいいのでしょうか?今回はそれについて解説していきましょう。

知っておくべきこと2つ

電源を選ぶときにおいて、知っておくべきことは2つあります。

それはW数と80PLUSです。

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W数

電源を見ていると、「650W 80PLUS GOLD」みたいな呪文が並べられていることが有ります。

上の文で赤くしてあるのがW(ワット)です。この数値は、ざっくり言うとどれくらいの電気を供給できるかを表しています。

それでは何故Wなんかを気にする必要があるのかというと、パソコンというのは電気を激しく消費する機械であり、各パーツに十分な量の電気を供給できなければ動かすことが出来ないからです。

ゲーミングパソコンにはCPUやグラフィックカードといった、パソコンの性能を大きく左右するパーツが搭載されています。それぞれのパーツは電気を消費して処理を行うのですが、この時消費する最大電力というのはメーカーによって発表されています。

たとえばCPUが100W、グラフィックカードが200W、その他が30Wの電力を消費すると仮定した場合、パソコンを動かすのに必要なW数は330となります。

もしそんなパーツをつけたパソコンなのに、電源が300Wしかなかったら…電力不足で動かないというのは火を見るより明らかですよね。

パソコンの消費電力は性能が上がれば上がるほど上がっていくため、強力なパソコンが欲しければそれ相応の能力を持った電源が必要となります。

パソコンを自作するのであれば、CPUやグラフィックカードの消費電力を計算し、ある程度余裕を持った給電能力をもった電源を購入しましょう。

一方でBTOサイトなどで注文する場合はサイト側が計算してくれているため、何か特別な理由がない限りは特に選ぶ必要はありません。

80 PLUS

もう一つ覚えておくべきは80PLUSです。例えば「600W 80PLUS GOLD」なんて表記がされていることがあります。

電源を選ぶ際、必ず書いてあるこの赤字部分の所がそうですね。

例えば650Wを給電出来る電源でも、実は抵抗によって実際に出せるのはその表記より低くなってしまいます。

電気抵抗というのはどうあがいても避けられない自然現象ではあるものの、表記と実情があまりにもかけ離れていたらそれも問題であるため定められたのがこの80PLUSです。

この80PLUSという表記は、最低でも表記とくらべて8割以上のロスが無い電源にたいしてのみ付けることが出来ます。ようはトクホマークみたいなものです。

例えば650Wで80PLUSのマークが付いた電源なら、8割は保証されているので、520Wの給電は保証されている事になります。

だいたい520W出るとわかっていれば、抵抗の可能性などを考慮せずにバンバン好きなパーツを買い集められるというわけですね。

また、80PLUSにはグレードがあり、その抵抗の少なさによって6種類にランク分けされています。

  • STANDARD
  • BRONZE
  • SILVER
  • GOLD
  • PLATINUM
  • TITANIUM

下に行くにつれて性能が高く、TITANIUMまでいくと1割くらいのロスで済むようになるそうです。

600Wのスタンダードとチタニウムで比べると、60Wの差が出てくるわけですね。一見大したこと内容にも見えますが、変換効率がいいというのは発熱を抑えたり、電気代を節約する効果もあるのでじつは単純に60W以上の効果があります。

電源の選び方

電源の選び方を知るにあたって、まずもう一度電源の重要な用語をおさらいしておきましょう。

  • W=電気の供給量
  • 80PLUS=性能8割保証でランクがある

この2つを念頭に置いた状態で考える電源の選び方ですが…

BTOサイトで出来上がったパソコンを買うにあたっては、電源について考える必要はありません!

先程も言いましたが、特別な理由が無い限りは自分で電源を選ぶ必要は全く無いのです。なぜならBTOサイト側が勝手に構成に合った電源を選んでくれていますからね。

では特別な理由とは?

この場合の特別な理由とは、今後自分でパソコンをアップグレードする気があるかどうかに尽きます。

つまり…今BTOサイトでパソコンを買うけど、今後自分でパソコンの中身を開いてCPUやグラボを最新のものに交換する予定がある人のみ、電源を選ぶ必要があります。そうでなければ電源は基本そのままで問題ありません。

なぜ改造予定がある人のみ必要なのか

CPUやグラフィックカードは約1.5年に1回くらい、最新のものが発売されています。

グラフィックカードには動作するための最低W数というものが定められているのですが、この必要最低W数というのはゆるやかに上昇傾向にあります。

最近のグラフィックカードはエコ志向で、前ほど著しい消費電力の上昇率こそありませんが、それでも数世代前のGTXシリーズは300〜400W必須だったのに比べて最近のGTXシリーズはほぼ全て500〜600Wを要求しています。

また、同じシリーズのグラフィックカードでもハイエンドのものとミドルレンジのもので必要電力が変わってくることも有ります。例えばGTX1060は400Wが最低条件ですが、GTX1070とGTX1080は500Wが最低条件とされています。

今もし例えば500Wの電源のパソコンを買ったとします。そして将来、思わぬボーナスが入ったからとGTX1080を買ったとしても…残念ながら電源が足りないためそのパソコンではGTX1080を搭載することが出来ません。

もしGTX1080を搭載したければ電源から買い直す必要が出てきます。

BTOサイトで初期構成に付属している電源は、BTOサイトが選んだ必要最低限のものであるため、拡張に向いていないわけです。

初期構成のまま使い続けるのはいいのですが、今後変更を加えたければBTOサイトでの購入時にもう少しいい電源にしなくてはいけないわけですね。

改造予定はあるがどれを選んだらいいのかわからないなら

とりあえず安めのパソコンを今は買っておいて、あとでボーナスが入ったらある程度いいものに切り替えたいと思っている人もいるでしょう。

将来のことなので何が起きるかわからないため、何を買ったらいいのか分からない人もいるでしょう。

そんなどれを選んだかわからない人は700Wの電源を選択しましょう。

ガレリアXFの構成画面から例を見てみましょう。

ガレリアXF
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CPUIntel Core i7-7700
グラボGeforce GTX1070
メモリ8GB DDR4 SDRAM
ストレージHDD:2TB
SSD:525GB
価格159,980円〜

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ガレリアXFの構成変更画面ではこんな感じで何種類かから700Wの電源を選べます。

違いは80PLUSのランクのみで、BRONZEか、GOLDか、TITANIUMの3種類となっています。

どれを選べばいいのか悩みどころですが、ゲーミングPC業界ではGOLDが最もコスパがいいなどと言われているので、可能ならGOLDを選択しましょう。

お金が無いならSTANDARD・BRONZE・SILVER

こだわりがないならGOLDかPLATINUM

高くても最強がいいならTITANIUM

という感じで選びましょう。

もしSLI(グラフィックカードを2枚以上並列につなげて更に高いパフォーマンスを得る金持ちのための技術)をやりたいのであれば、もちろんそれ相応の電源が必要になってきます。恐らく1000Wは必要になってくるはずです。

逆に言うと、狂ったウルトラ金持ちパソコン超オーバースペック強力パソコンを作ろうというのでなければ1000Wの電源は必要ありません。どう考えても過剰なので1000Wは選ばないようにしましょう。

そこまで強力にしなくてもGTX1080一枚でOKという人は、普通に700Wのものを適当に選びましょう。

電源はそれぞれ違うメーカーによって製造されていますが、基本的には80PLUSによってその性能が保証されているため、どのメーカーが特にいいという事はありません。

電源を選ぶときはメーカーが何よりもW数と80PLUSのグレードだけを見て選びましょう。

ドスパラやBTOの電源はこわれやすい?

たまにドスパラだとかBTOサイトの電源は壊れやすいという人がいますが…

これは全くもって事実無根の嘘と言いたいところですがやっぱり壊れやすいのは本当です。

たしかに電源は高い割にパソコンの性能を上げてくれないのでBTOサイトでは安めの電源を使われる傾向にあるので電源が壊れやすいという背景はあります。

ただ、パソコンの電源というのはやっぱりそもそも結構壊れやすいものであり、例えば落雷や季節の変化、あまりにも長い連続使用などでいきなり動かなくなると言うことは多々あります。

正直言ってゲーミングPCを使うのなら、電源を含めパソコンのどこかがある日何の前触れもなく故障するのは100%避けられない運命と言ってもいいでしょう。

私もはじめてゲーミングPCを手に入れてからもう15年近く経っていますが、いきなり電源がだめになったり、HDDがオシャカになったり、メモリが吹っ飛んだり、OSが死んだり…といったトラブルには数え切れないくらい遭遇してきました。

パソコンはなんだかんだいって精密機械ですので、いずれどこかは壊れます。ただ、壊れない人もいるのでもうこれは運です。

正直パソコンは何もしなくてもいずれ壊れるものなので、もう最初から壊れるものだと開き直って延長保証に入っておくのもいいでしょう。

パソコンが壊れやすいのは使い始めてから2〜3年目なので、3年保証に入っておけば万が一いきなり動かなくなってもなんとかなります。

さて、先程も言いましたが、電源というものは良いものを使ってもパソコンの性能を上げるわけではないのでドスパラを含めすべてのBTOサイトでは電源は安めのものを使われがちです。

その上で電源は比較的に壊れやすいパーツであるため、ドスパラの電源はこわれやすい…なんていう噂が出てきているわけですね。

もし絶対に故障しないパソコンを求めるのならば、1番電源が壊れづらいと言われるASUSのような有名ブランドのパソコンを買うのも手でしょう。ただし、有名ブランドのパソコンはいい電源を使っている上、有名ブランドぶん値段が上乗せされているのでBTOサイトほど性能の良いパソコンは手に入らないでしょう…

個人的にはBTOで買って延長保証がいいとは思いますが、故障を死よりも恐れるのなら有名ブランドを買うのも手でしょう。

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