ガレリアXTの評価

ドスパラが展開しているガレリアというゲーミングPCのブランドがあります。

その中でもいま2番めに売れているのがこれ、ガレリアXTとなります。ガレリアは正直リアルに掃いて捨てるほど大量の型番があるので、その中で1番売れているということはよほどコスパに優れているみたいな素晴らしい理由があるのでしょう。

今回はそんなガレリアXTがほんとにどれくらい優れているのか、実はやっぱり情弱を騙して金を巻き上げているんじゃないかという評価について書いていきます。

ガレリアXTのスペックと値段

ガレリアXTのスペックや値段は以下の通りとなっています。

CPUIntel Core i7-8700
グラボGeforce GTX1060 6GB
メモリ8GB DDR4 SDRAM
ストレージHDD:1TB
SSD:500GB
価格142,980円〜

注目すべきはやはりi7-8700を搭載している所でしょうか。これは2018年の11月に出たばかりの超最新CPUです。Coffee Lakeシリーズなんていう呼ばれ方もしているのでなんとなく聞いたことがある人もいるかもしれません。

ちょっと前まではi7-6700やi7-7700という1~2世代前のCPUを搭載していた状態で販売していましたし、たしかモデルチェンジする前もCPUに重きをおいていたような気がします。ガレリアXTにはCPU性能に並々ならぬこだわりがあるのかもしれません。

搭載されているグラフィックカードはGTX1060 6GBとなっています。これはGTX960の後継グラボで、全体的な評価は「安くて値段の割に強力だけど最高ではない」という感じのグラフィックカードとなっています。

これが搭載されているゲーミングPCはグラフィックカードがやすい分、本体の値段も安くなるのでコスパはとても高く、値段のわりに処理性能が高いので最新ゲームを全て最高設定では遊べないもののそれなりの設定で遊べるでしょう。

ただ…スペックを見る限りではガレリアXTはそんなにいいパソコンとは言えない気がします。

ガレリアXTはそんなにおすすめ出来ないかも?

ガレリアXTは超強力なCPUを搭載して、まずまずなグラフィックカードもあり、SSDも一個余計に付いてくるので申し分ないパソコンに見えますが…いかんせん14万は高すぎると思います。

ガレリアXTがボッタクリをしていると言っているのではありません。ガレリアXTはパーツの値段を考えるとまったくもって妥当な価格設定をしています。

しかし、あまりにもCPUが強力すぎるのです!確かに強力なCPUがあれば動画編集は楽になるし、細々としたユニットを動かすゲームや、CPU演算が主体のMOD入りマインクラフトなんかも快適になるでしょう。

「各パーツに性能差がありすぎる」のイメージ画像

普通のゲームをするにあたってここまで強力なCPUは正直必要ありません。

グラフィックカードとCPUはどちらかがショボすぎるとどちらかがボトルネックとなり真価を発揮できなくなるのですが、GTX1060の真価を発揮するにはi7-8700はあまりにも強力すぎます。

GTX1060にはi7-8700よりも1.5万円安いi5-8400くらいで十分です。これで12.9万で出してくれればまあ悪くないですね。

また、グラフィックカードもなぜかGTX 1060 6GBという物が搭載されています。これはGTX 1060なのですが、通常のGTX1060は3GBしかビデオメモリが搭載されていない所、これには2倍の6GBぶん搭載されています。

2倍あれば性能も倍くらい違うのでは?とちょっと思うかもしれませんが、3GB版と6GB版ではその性能差はほとんどありません。もちろん無いわけではありませんが、10%も変わりません。

性能が10%も変わらないのに値段はなんと3GBとくらべて+1万となっています。普通にゲームをする分には6GBをあえて選ぶ必要はほとんどありません。余った1万で追加モニターを買ったほうがマシです。

そんな無駄に1万円高い6GB版をガレリアXTは搭載しているわけですね。これを3GBにすればさらに1万円安くして11.9万まで値下げできます。

ああ〜CPUをもうちょっと安いのに変えて価格が安くなったガレリア無いかな〜?あったら最強なんだけどな〜?

CPUIntel Core i5-8500
グラボGeforce GTX1060 6GB
メモリ8GB DDR4 SDRAM
ストレージHDD:1TB
SSD:240GB
価格119,980円〜

あった!!!!!

正直言ってガレリアXTはガレリアで2番人気のパソコンではあるものの、自分の用途をしっかりわかっている人のための玄人向けパソコンと言わざるをえません。

つまりCPUが圧倒的に強力すぎるという点をしっかり理解しており、その上で強力なCPUのアドバンテージを活かした、例えば動画編集のような使い方をする予定ならば購入してもいいでしょう。

しかし、適当に安くて人気でガレリアXTくらいの性能を持ったゲーミングPCがほしいのであればガレリアDTで十分でしょう。

もし予算がガレリアXTの値段分あるのならGTX1070が搭載されていて、かつ値段帯がガレリアXTと同じくらいのガレリアDFなんかがいいと思います。

CPUIntel Core i5-8500
グラボGeforce GTX1070 Ti
メモリ8GB DDR4 SDRAM
ストレージSSD 240GB
HDD 1TB
価格142,980円〜

GTX1060とGTX1070Tiでは性能に雲泥の差があります。

ベンチマークスコアで比べるとGTX1060は8,981点なのに対し、GTX1080は12,173点近くあります。1.4倍近い差ですが、これはゲーミング業界でいうとハーマイオニーとネビル・ロングボトムくらいの差はあります。

ハリーポッターをよく知らない人のために軽く解説するとハーマイオニーはホグワーツ魔法魔術学校始まって以来のウルトラ才女でミラクル美人の魔女、ネビル・ロングボトムはハッフルパフ相当の落ちこぼれのぼんくらでブサイクで草が好きな根暗の魔法使いです。

数字でざっくり言うなら、GTX1070Tiで60FPS出せる設定ではGTX1060では42くらいしか出せないことになります。FPSが18違うとどれくらい見た目が変わるかは…

これを見ればなんとなく想像できるはずです。

なのでもし最初からガレリアXTを買う予定で14万くらい用意しているのならば、GTX1070が搭載されているこちらの方がいいでしょう。ゲームをプレイするのがメイン目的なのであればCPUよりもグラフィックカードが良いものを買うのが基本的には正解です。

ガレリアXTはどういう人のためのパソコンか

ここまでこき下ろしておいてまだガレリアXTのおすすめレビュー的な物を書くのもどうかと思われうかもしれませんが、ガレリアXTは決して最悪のぼったくりパソコンではありません。

ガレリアXTはむしろ「CPU性能が高く、ビデオメモリも6GB搭載したまずまずの開発者向けパソコンを作ったのになぜか一般人気1位になってしまった不幸なパソコン」というのが正しい位置付けだと思われます。

CPU性能が高いというのは決して悪いことではありません。動画のエンコーディング速度も早くなりますし、CPU演算主体のゲームもかなり軽くなるからです。また、録画しながらゲームをプレイみたいなのもだいぶ楽になるはずです。

ビデオメモリが多いビデオカードも悪いことではありません。例えば開発中にムチャな事しても耐えられるようになるかもしれませんからね。

そういうわけで、ガレリアXTは動画作成やゲーム録画、もしくは実況プレイを頻繁にする人や、ゲームの開発をするようなクリエイター向けパソコンというのが私の評価です。

やはりゲームの録画や実況、配信にはCPUがかなり重要な要素になってきますからね。そのCPUが高性能という事は実況・配信者のために作られたパソコンと考えずにはいられません。

ゲームはするけど、メインは実況・配信なのでプレイするゲームの画質は二の次でいいと言う人はガレリアXTで問題ないでしょう。

そうでない人はガレリアDTもしくはDFを選んだほうが無難です。

ガレリアXTで遊べるゲーム

ガレリアXTはゲームをするために買うのであればコスパに見合ったゲーミングPCとは言えません。

しかし実況・配信のために買うのであればベストなパソコンとも言えるでしょう。

さて、実況・配信でゲームをするのであれば結局のところやはりどんなゲームをどれくらいの設定で遊べるのかが気になる所です。

まずガレリアXTで快適に&最高設定で遊べるゲームはマインクラフト、スカイリム、リーグ・オブ・レジェンド、サドンアタックといった古いゲームや画質がそんなに綺麗ではないゲームはもちろんのこと、画質を重視しているゲームでもバイオショックインフィニットやFallout4、さらにはGTA5のような2015年までに出たゲームなら最高設定で遊べるはずです。

さらに、BF1のような最新ゲームでもDX12&最高設定で80FPSは出し続ける事が出来るようです。144Hz液晶の真価を発揮するためには力不足ですが、通常の液晶で遊ぶ分には何の問題もないですね。

また、ガレリアXTはCPUもかなり強力なパソコンであるため、比較的強力なCPUが必要と言われるFF14やプラネットサイドのようなMMO、もしくは巨大な戦場に一気に人が投入されて戦い合うARK、H1Z1といったCPU処理能力が必要になってくるゲームでもかなり快適に遊べるはずです。

何だかんだ言ってGTX1000番台はまれに見る優秀グラフィックカードですからね。4K&VR時代を見越して作られただけあってミドルレンジの安めグラボなのにもかかわらずかなりの性能を誇っています。

そもそもGTX1060自体が780Ti、970くらいの性能を持っていますからね。最新ゲームを最高設定で遊べて当然です。

ただ、2017年のゲームはもう最高設定+60FPSで遊べなくなるかもしれません。どうしても最高設定&60FPSで遊び続けたいという人にとってはGTX1060搭載ゲーミングPCはちょっと力不足かもしれませんね。

144FPSに挑戦しよう

ゲーミングPCについて検索しているのなら、144FPSについて聞いたことがある人もいるかもしれません。

モニターは通常、1秒間に60回画面を更新することによって動画を表現しています。これは60FPSとも言い、内部ではビデオカードに1秒間に60回描写をさせています。

144FPSの場合はその数字が表すとおり1秒間に144回ビデオカードに画面を描写させることを言います。その結果何が起きるのかというと、圧倒的に画面がなめらかになるのです。

違いを感覚的に理解するため、30FPSと60FPSの違いがよくわかる動画を用意しましたので御覧ください。

3060fps

30FPSでは1秒間に30コマ画面が動いており、60FPSでは1秒間に60コマ画面が動いています。

144FPSではこれが144になるのですから…どれくらいなめらかになるかは容易に想像出来るかと思います。

ただ、144FPSでゲームをするにはハードルを2つ越える必要があります。

1.144FPSに対応したモニターが必要

まず144Hzで超滑らかなゲームを楽しむためには、144FPSに対応したモニターが必要になってきます。

通常のモニターは基本的に60FPSが上限とされており、60FPSが上限のモニターではどうあがいても144FPSの描写をすることは出来ません。

例えばこのモニターを見てみましょう。


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フィリップス 234E5EDSB/11D

モニター選びに迷ったらとりあえず選んでおけばハズレがないという定評があるフィリップスのモニターですが、リフレッシュレートについてはどこにも記述がありません。

それもそのはずです。液晶モニターというのはそもそも普通はリフレッシュレート60で固定されているため、わざわざ表記する必要が無いからです。信号機に青は進めだとか、赤は止まれと書かないのと同じですね。

一方で144FPSに対応したモニターはそれ自体がセールスポイントであるため、商品ページにはバリバリ記述があります。


436427-1
BenQ
XL2411Z(DP) (24インチワイド HDMIケーブル付き ドスパラ オリジナルモデル):25,750円

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これは(私が知っている限り)始めてゲーミング液晶モニターというものを売り出し始めたBenQという台湾のブランドのモニターです。

ゲーミングモニターと謳っているだけあり、ゲームをするならぜひ欲しい機能が山盛りになっています。上のフィリップスのモニターと比べると値段が2倍しますが…ゲームの快適さを求めるか、普通のモニターを買うか、普通のモニターを2個繋げてデュアルモニターにするかの選択ですね。

ちなみに…私は144Hzの液晶を1つと、小さくて安いサブモニターをもう1つのという構成でゲームを楽しんでいます。

だいぶ話がそれましたね。とにかく、144Hzでゲームを楽しむにはまず値段が高いこの144Hzモニターを入手する必要があります。

2.1秒間144回も描写するので高い処理能力が必要

もう一つの壁ですが、こちらは処理能力の問題です。

60FPSでゲームをプレイするには、グラフィックカードに1秒間に60回描写してもらう必要があります。

一方で144FPSでゲームをプレイするには、グラフィックカードに1秒間に144回描写してもらう必要があります。

当たり前といえば当たり前ですが、2.4倍の量を描写する必要があるので、その分グラフィックカードにかかる負荷も高くなっていきます。

つまり、最高画質でゲームをプレイするとせっかく144FPSモニターを持っていてもその機能を最大限発揮できない可能性があります。

滑らかでチラツキが少ないが、画質が若干悪くなるのを取るか…それともやっぱり諦めて通常の60FPSでゲームを楽しむか…というのは永遠の課題ですね。

両方共MAXで行ければ1番いいのですが、それが出来るのはリーグ・オブ・レジェンドとかDota2とかサドンアタックとかスカイリムのようなゲームが出来たのがそもそも昔でグラフィックカードの性能が推奨スペックをはるかに凌駕しているゲームくらいです。

GTX1060はそれ自体かなり強力なグラフィックカードではあるのですが、超最新ゲームであるバトルフィールド1だとか、CoD:IWみたいなゲームを最高設定で144FPS描写するほどの性能は持っていません。

LoLのような軽いゲームをプレイするのがメインであったり、画質よりも滑らかさを取る方に快感を感じるみたいな人ならば144Hz液晶を手に入れてもいいかもしれません。

ガレリアXTのおすすめカスタマイズ

ガレリアXTを買うのであればおすすめしたいカスタマイズはこんな感じです。

延長保証

ぶっちゃけゲーミングPCは壊れます。特にBTOサイトで買うゲーミングPCは電源が壊れます。

ただ、大丈夫なこともあります。ココらへんはもう運でしかありませんが、どれだけマーフィーの法則、つまり「洗車をすると雨が降る」「パンを落下させる時、バターを塗った面が下になる確率はカーペットの価格に比例する」といった法則がこれまで自分の人生に掛かってきたかを考えて入るかどうかを決めましょう。

起こり得ることは起こる!-ジョセフ・クーパー

私はゲーミングPCをBTOサイトで買う時は必ず延長保証に入っています。そして新しく買う人には必ず延長保証に入るようおすすめしています。

SSDの追加

SSDというのはPCのデータを保存しておく場所なのですが、この記憶媒体にはHDDとSSDの2種類が存在します。

HDDというのは旧来の記憶媒体で、大容量だけどスピードが遅いという特徴があり、SSDには容量は少ないがスピードがロケットエンジンのついた亀のように早いという特徴があります。

だから何なのかというと…SSDにゲームをインストールすると、ゲームのロードがとてつもなく早くなるのです。

みて下さいこの差を…Fallout4なんかはマップ移動をするたびにこれですからね。移動するたびに30秒近い差があると言うことは、例えばフォールアウト4を毎日プレイして1プレイあたり10回くらいマップ移動があったとすると、1日5分、1ヶ月で2.5時間、1年で30時間もローディングスクリーンを見る時間が短縮できることになります。

もちろんフォールアウト4だけでなく他のすべてのゲームのロード時間も高速化されます。モンスターハンターワールドなんかマップ移動の時間が2秒くらいになるし、バトルフィールドなんかではゲームが始まったら全てのビークルが誰かに取られていた…なんて事もなくなります。

最近のゲーミングPCには必ずSSDが搭載されているので、これだけでいいじゃんと思うかもしれませんが…基本、ゲーミングPCに最初からついてきているSSDはOSのためのものなのであまり推奨はできません。

パソコンを持ったことがあるのならば誰もが1度は体験したことがあると思うのですが、パソコンの容量というのは何もしてない(はず)なのにどんどん圧迫されていき、最終的にはCCleanerなんかを使ってPCを掃除する必要が出てきます。

PCオタクなら誰しも一度は通る道

そんないずれ圧迫されるようなところにただでさえ容量を食うゲームなんかをいれていたらすぐに限界を迎えるというのは自明の理です。だからゲーム専用のSSDをいれておくべきなんですね。

あとゲーム専用のSSDを用意することにより、新作ゲームをプレイするために削除してインストールし直しという作業がすくなくなるのはものすごく楽というのもありますね。

ゲームをSSDにいれるのはまあマストとして、予算に余裕があるならぜひとも追加SSDをいれてみて下さい。

その他

保証とSSD以外はぶっちゃけもう何も付ける必要はありません。CPUのグリスやファンをいいのにしてみたり、電源をアップグレードしてみたい気持ちになるかもしれませんが、そこらへんをアップグレードしてもPCのスペックはそんなに変わりません。電源は保証に入れば壊れても変えてもらえますしね。

PCのアップグレードをしたければ最低でも1万円近くかかるオプションを選ばなければ、PCが高速化したりはしません。そしてゲームのためにパソコンを買うのであればグラフィックボードをアップグレードするのが1番なのですが、ガレリアXTにはグラフィックボードのアップグレードをするという選択肢がないので保証とSSD以外は特にすることはありません。

強いて言うならPCと同時購入するモニターですが…これは可能な限り大きなモニタでかつ1番安いものでいいと思います。同時購入できるモニタは24インチ(横幅53.04センチ)か27インチ(横幅59.66センチ)が多いので、このどちらかのサイズの価格が安い方を選んでおきましょう。

なお、144Hz液晶で滑らかゲーミングをしたい場合、画面のリフレッシュレートは液晶に依存しているため商品概要に144Hzと書いているものを買う必要があります。

なので144Hzで遊びたい場合はちゃんと確認しましょう。144Hzのモニタはサイズの割に価格が倍になっていることが多いので、同じ価格帯の値段が倍のものから見ていけばすぐ見つかります。