ゲーミングPCの液晶は4kか144hzかウルトラワイドモニターか

ゲーミングPCでゲームをする以上、目的にするべきは「考えうる限り最強のパソコンで考えうる限り最高の画質のゲームをプレイすること」でしょう。

考えうる限り最強のパソコンは今の環境ならGTX1080を3枚くらい搭載して、Kaby lakeとかCore i7-6950XとかXeon E5-2679みたいなも〜とにかく高いパーツを山盛りに搭載したパソコンを作れば完成します。

しかし最高の画質とは?最強のパソコンがあってもそれを活かすことが出来る環境がなければ何の意味もありません。

このようなモンスターマシンの性能を発揮させたければやはり4K画質か144Hz以上の液晶を試すのが1番かもしれません。4Kとか144Hzとかは最近いろいろな所で聞く単語ではありますが、これがゲーミングPC業界に来るとどのような意味を持ってくるのでしょうか。

今回はそれについて解説していきます。

144Hzモニター

144Hzモニターというのは秒間144コマを描写できるモニターを指します。

例えばアニメというのは1秒間に24回違う絵を表示させることによりキャラクターを動いているかのように表示します。パラパラ漫画と全く同じ原理ですね。

参考:著作権ヤクザに難癖付けられそうに見えるが実は著作権が切れているgif動画

さて、通常の液晶モニターはこのように1秒間に60回画面を更新することにより動画や動きを表現しています。普通の液晶モニターの画面更新回数の上限は60であり、適当な安いモニターが60以上のリフレッシュレートを持つことは基本的にありません。

一方で144Hzモニターというのは1秒間に144回画面を更新することが出来る能力を持っています。通常の液晶モニターの2.4倍もの勢いで画面を更新出来るため、その分画面内のキャラクターの動きがなめらかとなり、チラつきも軽減されます。

さて、文章だけでは画面更新回数が2.4倍違うと実際にどれくらい見た目が変わるのかわかりづらいと思うので、ちょっとしたgif画像を用意しました。

1秒間に更新する回数はFPS(秒間フレーム数)という単位で表されるのですが、下の画像を見ればこれが60・30・15のときどれくらい見た目に差が付くのかがひと目でわかります。

144Hzモニターで144FPSを出した場合、1番上の60FPSよりも2.4倍なめらかに見えるようになります。

こう考えれば144Hzモニターを使うとどれくらい滑らかに画面が見えるか…なんとなく理解できますね。

ちなみに、144Hzモニターを使うとカーソルの動きすらなめらかになるのでまず最初はカーソルの動きに感動します。


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BenQ
XL2411Z(DP) (24インチワイド HDMIケーブル付き ドスパラ オリジナルモデル):25,750円

ちなみに当サイトでは144HzモニターならBenQのXL2411Zをおすすめしています(宣伝)

144Hz以上のモニター

ゲーミングPC業界では今のところ144Hzのモニターが主流となっており、ちょっと高級なモニターを手に入れようと思ったら4Kか144Hzのモニターのどちらかの選択となるのですが…

さらなる高みを求めるゲーミングモニタ業界は最近144Hz以上のモニタの販売を始めています。

BenQ ZOWIEシリーズ e-Sports ゲーミングモニター XL2540 (24.5インチ/1920×1080(Full HD)/240Hz/1ms)

ゲーミングモニタの老舗、BenQではなんと…240Hzモニターを販売しています。144Hzモニターのさらに1.6倍、通常の60Hzモニターの4倍です。

値段も7万円します。GTX1050くらいのグラフィックカードが搭載された格安ゲーミングPC1個分くらいの値段ですね。

実際に試してないのでわかりませんが、240Hzはそもそも知覚すら難しくなってきそうです。訓練された戦闘機パイロットが知覚できる最大フレームレートは255だそうですので、ほとんどの人間の限界に挑戦しているモニターという事になります。

こんなモニターを買っている人の中に訓練されたパイロットなみの動体視力を持つような人は恐らくほとんど存在しないと思われるので、このようなほとんどオーパーツのようなモニターを購入しても144Hzモニターと同じくらいの恩恵しかないのでは…と思わずにはいられません。

ロマンはありますけどね。エイリアンウェアとかの販売文句にも使えそうです。「人間の知覚能力の限界を表現出来るモニター」みたいな…

どちらにせよ144Hz以上を描写できるモニターは高いわりにまともな人間には使いこなせないため、目や脳や脊椎の改造手術みたいなのが一般的になってくるまでは買う必要はないかもしれません。

4Kモニタ

実は144HzというのはゲーミングPC業界ではちょっと前の流行です。今の流行はやはり4Kでしょう。

テレビ業界でも新しくテレビを売るための宣伝文句として適当に4K4Kと念仏のように唱えながら宣伝をバリバリうっていますね。この前のE3でもソニーやマイクロソフトといったすべてのデベロッパーがステージ上で1秒間に120回くらいは4Kと発言していました。

その4Kとは一体何なのかと言うと、これは解像度の呼び名を指しています。

液晶モニターは絵や文字を表現する際、小さなドットを何個も何個も並べることによってこれを表現しています。点描画とかドット絵みたいなものですね。

通常の液晶モニターの解像度は横1920×縦1080となっているのですが、これは横に1920個、縦に1080個のドットを並べることにより絵や文字を表現しています。これはフルHDとも言われます。

さて、一方4K解像度ではこのドット数が縦横ともに2倍の縦3840×横2160となり、面積が4倍となります。ドット数が4倍になると、これまでの4倍細かい描写が可能になります。

正直言って4K解像度とフルHD解像度の違いをひと目で分からせるには実際にヨドバシカメラに行って見てきたり、古いiPhoneと新しいiPhoneのドットのきめ細かさを比べなければ感覚的に理解できません。

一応、4K解像度とフルHD解像度でどのような見た目の違いが出てくるのかをイメージした画像もあるにはあります。

左は元の画質で、右は面積4分の1の大きさに縮小したあともとの大きさに引き伸ばした画像です。

原理的にはおおむね間違っていないのですがあんまりピンと来ませんよね…4Kモニターの綺麗さが知りたければやはり最寄りのケーズデンキなりビックカメラなりに行って実際に目で見てくると一発です。

4Kで144Hzモニタ

「俺は家で石油掘ってるから、一番高い4Kで144Hzのモニタを6枚欲しい」と考える石油王もいるかもしれません。

しかし、今のところ4Kで60Hz以上のモニタは存在しません。しませんが一応2017年に出る予定ではあるようです。値段は1枚あたり約13万からになるとか…

Asusでは単純に4Kのモニタ(ROG Swift PG27UQ)、4Kで240Hzのモニタ(ROG Swift PG258Q)、4Kで144Hzでカーブしてるモニタ(ROG Strix XG27VQ Curved gaming monitor)の3種類を出すようです。

う〜ん…ブルジョアジー…まあ…買えばいいんじゃないですか、お金あるなら…

ウルトラワイド液晶

ゲーミングPCの液晶の選択肢としてもう一つあるのがウルトラワイドモニターです。

ウルトラワイドモニターというのはその名の通りウルトラ(超)ワイド(横に広い)…つまり超横に広い形をしたモニターのことを指します。

ウルトラワイド液晶は基本的には縦横比21:9くらいの比率のモニターの事全般を指します。

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比率さえ21:9であれば全てウルトラワイド液晶と呼ぶので、縦2560×横1080のフルHDを横に伸ばしたウルトラワイド液晶もあれば、縦3440×横1440のほとんど4Kに近いようなウルトラワイド液晶も存在します。

ゲーミング業界ではやはり今は4K画質がトレンドで、ちょっとゲーミングPCに詳しい人はほとんど誰もがみんな4Kモニターに憧れています。

しかし4Kモニターは高いしPCに掛かる負荷も大きいので、その妥協案として注目されているのがウルトラワイド液晶という所があります。

フルHD液晶の大きさには飽きたからもっと解像度が高くて大きいモニタにしたいが、4Kを買うほどお金はないし60Hz以上欲しい…という微妙に複雑なニーズを拾っていくモニタがウルトラワイドモニタというイメージです。

ウルトラワイド液晶のメリット

ウルトラワイド液晶のメリットはいくつかありますが、特に便利な所を挙げるなら…

1.作業エリアが広い

解像度が高ければ作業エリアも広がります。単純にモニタが横に長くなるわけですから、その分広がった場所にウィンドウを置くなり何なり出来るようになります。

これはPhotoshopやIllustratorなどで画像編集だったり、もしくは映像編集などをしているクリエイターに特に便利な機能かもしれません。

2.ゲームで見える範囲が広がる

しかしゲーミングPCを持っている人がウルトラワイド液晶を欲しがる理由はやはりこれです。ウルトラワイド液晶では横に伸びた分、見える範囲が広がります。

対戦ゲームで見える範囲が広がるということは、敵よりも多くの情報を持てると言う事になります。

特にLoLのようなゲームではGankへの反応が一瞬遅れたことによりゲームの流れが決定づけられてしまうこともあるので、MOBAではウルトラワイド液晶を持っていればかなり有利になり得るとも言えます。

まさにハードウェアチート…

ウルトラワイド液晶は4Kと比べると気持ち安めなので、4Kがもっとやすくなるまでのつなぎとして買うのもありでしょう。


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LGエレクトロニクス 34UM58-P

ものによっては60Hz以上のウルトラワイド液晶というのもあるので、ウルトラワイド+144Hzみたいな贅沢なものがほしい人はそれもいいでしょう。

144Hz・4K・ウルトラワイド液晶の難点

さて、ここまで144Hz・4K・ウルトラワイド液晶の楽しくて夢のある話をしてきました。

もしかしたらアマゾンで4Kモニタを今すぐにでも頼みたい気持ちになっている人もいるかもしれません。

しかし!!!これらの高級モニタは真価を発揮さえ出来れば非常に綺麗で、たまには対戦ゲームで自分にアドバンテージをもたらしてくれることすらありますが、真価を発揮できない場合高いだけの役に立たない粗大ごみにもなりえます。

そのモニターの真価を発揮するにはどうすればいいのでしょうか?それは…強力なゲーミングPCを持つことにほかありません。

モニターの真価を発揮させるには

144Hzモニターと強力PC

まず144Hzモニターですが、先程も説明したとおりこのモニターを使うと1秒間に144回も画面を更新することにより、通常の2.4倍もなめらかなゲーム体験をすることが出来ます。

しかし!!!144Hzモニタに秒回144回の画面を描写させるには、まずパソコン側が1秒間に144回ゲームを出力できなくてはいけません。

3Dゲームを遊ぶ際、FPSがどうたら…という話は誰でもなんとなく聞いたことがあるでしょう。例えばゲーミングPCとPS4の比較等でも書きましたがPS3でGTA5を遊ぶ場合、ゲームのFPSは30にロックされています。これはPS3の処理能力が低すぎて、GTA5を60FPS以上で出力できないため30にロックされているわけです。

もし144Hz液晶をPS3に繋いで、30FPS固定されているGTA5を遊ぶとどうなるのかというと…やっぱり30FPSしか出せません。つまり、実際に搭載されている機能の20%ほどしか能力を発揮できていないことになります。

もし144Hz液晶をGTA5を60FPSでしか出力できないPCに繋いだとしてもやっぱり60FPSでしか描写できません。144Hz液晶のその真価を100%引き出すには、ゲームを144FPS以上で出力できる処理能力を持ったある程度強力なゲーミングPCが必要になってくるわけです。

例えば今バトルフィールド1を60FPS出せるゲーミングPCで遊んでいて、144Hzモニターに変更してこれの真価を発揮したければ、今よりもおおむね2倍強力なゲーミングPCに乗り換える必要が出てくるわけですね。

もちろん設定を落として144FPS出るようにしてもいいのですが、滑らかさを取るか画質を取るか…難しい選択ですよね。

なので…144Hzモニターはショボいパソコンでやっと60FPS出せるとか、それ以前に60FPS未満でいつもゲームをやっている人には超超無用の長物というわけです。

なんて悲しい現実でしょうか…大枚をはたいて凄いゲーミングモニターを買っても更に凄いゲーミングPCが無ければ何の役にも立たないなんて…

ただ、最近ゲーミングPCを買ってGTX900もしくは1000番代のグラフィックカードを搭載しているのであれば、少し昔のゲームならそのままでも144FPSを出すことは可能でしょう。

また、LoLのような基本無料の対戦ゲームやMMOといったプレイヤー人口を増やすことを目的としているタイプのゲームは比較的グラフィックが軽く設定されているため、そのようなゲームをメインにプレイしている人はPCの買い替えは必要ないかもしれません。

144Hz液晶を買ってもその真価が発揮できるかどうかはSteamの設定からFPSカウンターを出すなり、Frapsを利用するなりしていつもどれほどのFPSが出ているかを見てみるといいかもしれません。

144、もしくはまあ100以上は出ていたら完全になしでは無いでしょう。

4Kモニター・ウルトラワイドと超強力PC

144Hzモニターを使うには通常の2.4倍強力なゲーミングPCが必要という非情な事実に涙を流している人も少なくないでしょう。しかし、4Kモニターにはさらに過酷な現実が待ち構えています。

ゲームの処理負荷というのは解像度が上がればその分モリモリ上昇していきます。重たいゲームを快適に動かすために泣く泣くゲームの解像度を下げた記憶がある人も少なくないでしょう。

さて、フルHDの液晶から4Kに変えた場合、どれくらい重たくなるのかというと…やっぱり2倍くらい重たくなります。

フルHDで60FPSで動いていたゲームも、4Kでプレイしようと思ったら30FPSしか出ません。同じゲームを4Kで同じフレームレートでやりたければやはりおおむね2倍くらい強力なPCを用意する必要が出てきます。

そう考えるとASUSの4K×240Hzの液晶って一体誰のために作ってるんでしょうね。4K×240HzってGTX1080を8枚くらい刺したパソコンでなければ真価を発揮できないような気がします。

まあ〜4Kはどちらかというとまだ時代先取りテクノロジーであるため、負荷が高いのは仕方ないと言えば仕方ないのですけどね。恐らくGTX1180だとか、GTX1280が出る頃には4K解像度のモニターも安くなってるし、遊びやすくはなっているでしょう。

ただ、今すぐに4K画質で遊び始めたいという人は本当に最上位のウルトラ超高級パソコンが必要になってくるというわけです。

ちなみにウルトラワイドモニターも同じ理由からだいたい1.5倍くらい余計なマシンパワーが必要になってきます。

まとめ

144Hz・4K・ウルトラワイドモニターは真価を発揮できるようなものすごく強力なパソコンを持っていなければ豚にアップル株式90%…くらい無駄

ただし、動作の軽い古いゲームや基本無料ゲームを遊んでいる場合はこの限りではないので、これらの高級モニターを買いたい場合はまず自分のパソコンでどれくらいいつも遊んでいるゲームがFPSを出せているのか測定してから買うかどうか決めましょう。

通常のゲームをFPSカウンターを出しながらプレイし、144Hzモニターが欲しいなら144、最低でも120くらい、4Kモニターが欲しいなら通常時に120FPS出ていれば買っても後悔はしないでしょう。

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